《千夜一夜》歌词

[00:00:00] 千夜一夜 - めらみぽっぷ

[00:00:21] ゆらりゆうらり

[00:00:28] ゆうやけこやけ

[00:00:32] 爛れた傷口をひらく空のした

[00:00:46] ちいさくちいさく

[00:00:53] そのかげひとつ

[00:00:56] 覆い被さる空が呑み込む前に

[00:01:10] 何かを恐れながら

[00:01:14] その何かの

[00:01:18] 何が恐ろしいとさえ知らない

[00:01:26] 本当は誰も知らない

[00:01:31] 千の陽が落ちては

[00:01:36] 今宵もこの薄闇の向こう側に

[00:01:43] いくつもの織成す

[00:01:48] 物語が眠っていく

[00:01:53] 夜がその手を優しく伸ばして

[00:02:01] あなたを幻想郷を抱いて

[00:02:04] さあ夜が降りてくる

[00:02:23] ゆらりゆうらり

[00:02:29] まっくらくらけ

[00:02:33] 剥き出しにされるその牙は鋭く

[00:02:46] おおきくおおきく

[00:02:52] そのうしろがわ

[00:02:56] 後ろは正面誰もが刺客となる

[00:03:08] 何を恐れるものか

[00:03:12] その何かが

[00:03:15] 何を恐ろしく見せていようと

[00:03:23] ただの数字の変化を

[00:03:28] 千の夜の帳

[00:03:32] 今宵もわれらの

[00:03:35] 時間が始まっていく

[00:03:40] いくつもの麗しき

[00:03:45] 止め処なき暴力を伴って

[00:03:51] 硝子色の月風が哂う声

[00:03:58] 迷い込んだもの誰も

[00:04:02] 二度とは帰さぬように

[00:04:05] 千度明け

[00:04:06] 千度暮れ

[00:04:07] そうして今宵もまた夜が来る

[00:04:11] 生まれ出でて

[00:04:13] 死んでゆく

[00:04:14] 無限の物語を見届けながら

[00:04:18] 誰もかもを

[00:04:19] 何もかもを

[00:04:20] 尚も口閉ざす賢者は

[00:04:24] 空の何処か

[00:04:26] 隔つ空

[00:04:27] その色彩を独り今も見つめている

[00:04:32] けして破れぬ境界を

[00:04:38] 幾つの夜を越え

[00:04:43] そうして千夜を数えて

[00:04:46] また一夜の始まりとして

[00:04:51] 変わらぬままいつしか全てを

[00:04:57] 語り尽くすそのときが来るまで

[00:05:02] 千夜一夜

[00:05:06] 今宵も眠れよ

[00:05:08] その夢に見る遥けき幻想を

[00:05:13] 相い幻視るとき

[00:05:18] その手に抱くは

[00:05:19] 新たな一夜の物語となれ

[00:05:49] 護り手のうたところあまねく

[00:05:56] 今尚夜明けは遠く

[00:06:00] 然れば眠れよ眠れ