《クロス ストリート》歌词

[00:00:01] クロス ストリート - 上北健

[00:00:04] 作词:上北健

[00:00:06] 作曲:上北健

[00:00:21] いつまでも変わらない赤い信号の前立つように、

[00:00:26] 他人の目、世界の目、伺いながら、

[00:00:30] 僕の過ごす毎日が普通から外れていやしないかと、

[00:00:34] 繰り返す白と黒を見つめている。

[00:00:39] 曖昧な返事が得意になった。

[00:00:41] 努力のおかげでさ。

[00:00:43] 誰かを傷つけることもない。

[00:00:45] こんな素晴らしいことはないだろう。

[00:00:47] けれど僕のこれからのことも曖昧にしているばかりで、

[00:00:51] 伝えたい本当の想いも言えないでいるんだ。

[00:00:56] もう敵わないと諦めたこと、

[00:00:59] 謝れなかった日のこと、

[00:01:01] 嘘を吐いてしまったこと、

[00:01:03] 今では数え切れないよ。

[00:01:05] 怖いくらい迫る夕焼け、

[00:01:07] 染まる頬、振り向く笑顔、

[00:01:09] 綺麗だって言えれば良かった。

[00:01:13] 育った町が嫌いになった。

[00:01:16] あの夜の言葉を思い出すからさ。

[00:01:18] 望まれない自分を恥じた。

[00:01:20] 少しだけ強くなれたかな。

[00:01:22] 相変わらず信号は赤。

[00:01:24] いつか渡れるのだろうか、君のもとへ。

[00:01:30] 変われないと受け入れるにはまだ未熟な僕は、

[00:01:38] 間違いがないか

[00:01:40] 分かりそうにないから立ち止まってしまうんだ。

[00:01:45] でもそんな僕にだって明日終わりが来て、

[00:01:50] すべて無くなって、

[00:01:52] 君に会えなくて、

[00:01:54] それならこんな今日も少し、

[00:01:58] 愛おしく思えるか。

[00:02:18] いつまでも変わらない赤い信号の前 通り過ぎる

[00:02:22] お決まり、愚痴、不満、日常の音。

[00:02:26] それに見向きもしない群衆の視線、

[00:02:29] 見下ろすはビードロ。

[00:02:31] 広がっていく無関心を模倣する。

[00:02:34] 正解と信じたくて。

[00:02:48] また思い出すよ。思い出すよ。

[00:03:27] 不意に響いた

[00:03:29] よく聞き慣れた声のほう耳を澄ませる。

[00:03:33] 何かを必死に叫んでいる。

[00:03:36] 僕は顔を上げる。人の波を掻い潜る。

[00:03:40] 次第に大きくなる声に近づいてゆく。

[00:03:44] 白黒の向こう、泣き腫らした瞳。

[00:03:48] 「君は平気だ。」と、

[00:03:51] 「踏み出せるんだ。」と、

[00:03:53] ああ、気付けたんだ。僕は気付けたんだ。

[00:03:57] 光は青く今、変わるよ。

[00:04:05] 手を振った未熟な僕に、

[00:04:09] 成功はあるか分からない。それでも

[00:04:13] 歩き出してしまったから、

[00:04:17] 進むんだ。

[00:04:19] いつか終わりが来て、すべて充ち足りて、

[00:04:24] 君に背を向けるその時、

[00:04:27] こんな今日を、こんな僕を、

[00:04:31] ただ忘れないでいてもらえるようにと、

[00:04:40] 願っていよう。

[00:04:44] 願って生きるよ。

[00:04:51] きっと求められる明日が来ると信じて。