《エイは育ち、僕はプロポーズに鉄を曲げる》歌词

[00:00:01] 近所の川辺をうろつきながら

[00:00:06] プロポーズの言葉を考えていた

[00:00:11] ようやく手に入れたこの指輪が

[00:00:15] 明日君の手に渡るかな

[00:00:21] エイは育ち、僕はプロポーズに鉄を曲げる - 赤飯

[00:00:26] 作词：家の裏でマンボウが死んでるP(タカハシヨウ)

[00:00:31] 作曲：家の裏でマンボウが死んでるP(タカハシヨウ)

[00:00:42] 少し躓いただけのはずだった

[00:00:47] 掌の上で光る指輪が

[00:00:52] これ以上ない的確な角度で

[00:00:56] 向こう岸まで飛んで行った

[00:01:02] 取りに行こうにも橋がない

[00:01:06] ボートなんて気の利いたものもない

[00:01:12] 泳いで渡ろうと両足を入れたとき

[00:01:19] 見ていた老人が言う

[00:01:22] 「ここ三途の川だぞ」

[00:01:27] そんなレジェンドがこの近所に

[00:01:32] カジュアルに流れてるなんて

[00:01:37] 向こう岸はあの世なのかよ

[00:01:42] 神奈川県だと思ってたわ!

[00:01:48] 一応近くまで泳いでみたが

[00:01:53] 近づくほど苦しくなっていくし

[00:01:58] さらに近づくと気持ちよくなる

[00:02:03] 向こう岸に行けば死ぬのだ

[00:02:08] それならばと自宅に戻り

[00:02:13] 眠っていた釣り竿を持ってきた

[00:02:19] フック状の針に指輪がかかることを

[00:02:26] 信じて竿を振るのだ

[00:02:29] 「奇跡を信じて!」

[00:02:34] 8投連続エイが釣れた

[00:02:39] その手の奇跡は今いらねぇ

[00:02:44] 養殖ならよそでやってよ

[00:02:49] さっき泳いだ時どこいたんだ!

[00:02:55] 振っても振ってもかからず

[00:02:59] 日が落ちてまた昇った

[00:03:05] マメができ潰れては

[00:03:07] 血が流れ固まった

[00:03:10] まだ かからない

[00:03:12] でも あれは

[00:03:15] 大切な指輪なんだ

[00:03:38] 君に会う約束をしてた

[00:03:40] 君に会う時間が来た

[00:03:43] 僕んちに向かう君が通りすがる

[00:03:48] 疲れ果てた僕を見て

[00:03:51] 泣きそうな僕を見て

[00:03:54] 駆け寄る君に全て話した

[00:03:56] 散々なプロポーズ

[00:03:59] 竿をまだ振ろうとする僕を

[00:04:04] 君は後ろから抱きしめた

[00:04:09] 自分の体の冷たさを

[00:04:14] 知って心が折れかけた時

[00:04:19] あちこちに針は当たって歪み

[00:04:24] 気づけば輪っかになっていた

[00:04:30] 君はそれを指にはめて

[00:04:35] 笑ったまま泣いた

[00:04:40] 「素敵な指輪をありがとう」

[00:04:53] おわり